「ゆきえ。今日はどうしてたん?ゆっくりできた?」 夕飯を食べながらコバくんが聞く。 「え?うーん…新しく求人誌が出てたから買ってみたんやけどな、あんまりピンとけぇへんかったわ。なかなかないんやなぁ。バーテンダーって。」 コバくんが毎晩のように…

目をうっすらと開けると、目の前にはゆがんだホログラムのような風景が見える。 ぼやけた視界。 まるで全てが幻影のように見える。 今私は眠っているのか起きているのかまるでわからない。 この世界は全てが幻影でできているんだと思わせる。 ぼんやり見えて…

「ゆきえー。行ってきまーす!」 「うん。いってらっしゃい。頑張ってね。」 「え…と…今日は…どないしたらええ…?帰って来てもええのん…?」 コバくんが遠慮がちに聞く。 「え…とぉ~…うん。…ええよ。待ってる。」 迷いながら「ええよ」と答える私。 夜にな…

第2章のはじまりのご挨拶

このページを開いてくださりありがとうございます! 今貴方はどのような気持ちでこのページを読んでいらっしゃるのでしょうか? 私はドキドキしながらこの文章を綴っております。 申し遅れました。 このブログの著者、ゆっきぃこと藤山幸江と申します。 目の…